「エランプロジェクト」とは?
「エラン」とはどういう惑星か?
「ゲート」と「新航法『ゲートグライド』」
「ソピア」と「アルファ」
人類は今の生活やエランのことをどう思っているか?


「エランプロジェクト」とは?


惑星「エラン」に人類が移住する計画。これが「エランプロジェクト」である。

プロジェクトの一端として有人探査隊を派遣することになり、今回その候補者選抜の試験が行われることになった。

エランに行くための新航法、「ゲートグライド」(船体を光量子リングで包み込み、進む航法)に耐えられる宇宙船の定員は2名。
そこで体力的にもっとも優れている14歳から19歳までの少年少女の中から、優秀な人材を選び出し、訓練と選抜の期間を設けることにした。探査や移住に必要な知識、技術を養うこと。コミュニケーションを通してそれぞれが自分の目で信頼しあえるパートナーを探し出すこと。この2つが試験の目的である。


「エラン」とはどういう惑星か?


ようやく見つけた、人類が移住可能な惑星。地球とほぼ同じ大きさで、手付かずの自然が残っている未踏の地。

人間が生きていける条件は揃っていると思われるが、細部は依然謎のまま。



SHUTTLE

「ゲート」と「新航法『ゲートグライド』」

シャトル概要「ゲート」

この時代、「ワームゲート」と呼ばれる光量子リングが開発される。ゲートとゲートの間は空間が歪み、高速で移動することが出来るようになる。これをゲート航法と呼ぶ。

SHIP

エランシップ概要「新航法『ゲートグライド』」

ワ−ムゲートの理論を応用し、船体周辺部を光量子リングで包み込んで、物理法則を越えて宇宙を滑る新航法を「ゲートグライド」という。


「ソピア」と「アルファ」

「ソピア」

この時代の人類が住んでいる場所。
ラテン語「知恵」から「ソピア(ソフィア)」と命名された。
  • 大戦中期からS.C.C.により建造されていた密閉球状内周型コロニー3基の一つ。
  • アステロイドリングにより守られ、外観はメタリックな土星のよう。
  • アステロイドリングは小惑星帯などから運ばれた鉱物などの資源であると共に、宇宙に霧散するコスモダストからソピアを守る。
  • アステロイドリングには所々に資源都市、観測都市、研究都市が点在し、アルファはその内の一つである。初めは宇宙ステーションだったアルファなどの施設やアステロイド都市も、現在では人工重力発生機の開発成功により、ソピア上となんらかわりのない生活が出来るようになっている。
  • 地球規模で造り上げた人工大型コロニー。「国」の概念はなく、中枢に、人が生活するために必要な環境を管理することを目的としたコンピューターが設置されているが、コンピューターが思考を持って人間を管理している訳ではない。

    「アルファ」

    候補者たちが試験のために集められる施設。
    「ソピア」に近いアステロイドベルト帯に建造された施設。表面に張りついている感じ。月面都市風。
    物資研究のために「ソピア」よりも少し遅れて建造された。ここでの実験成果が今の「ソピア」を支えている。
    現在では資源供給所のようになっている。
    今回試験を行うにあたって、「ソピア」内部で行うよりも、地上に設立されているアルファの方がより訓練し易い環境だったため、アルファの方に必要な施設や物資を整えることになった。そのため、施設内部は新しいものと古いものが入り交じっている。


    人類は
    今の生活やエランのことをどう思っているか?


    「ソピア」に移住した人間の子孫のみで形成されている人類なので、人工が減少してきている(遺伝子の問題から来る出生率の低下が大きな原因)。さらに、生活に必要なものをすべて人工で作り出しているため、需要と供給のバランスが悪くなってきている。 
    本能的に、太陽光や水などの自然を求める思いと、このままでは近いうちに人類が滅亡してしまうのではないかという強迫観念があり、人々はエランに希望を託している。