人類がようやく宇宙に進出し始めた頃、地球上で核戦争が勃発。生き残った人々は少数の移民のみが住む、建造中の人工大型コロニー「ソピア」に逃げるように移り住んだ。 人類は、二度と同じ過ちを繰り返さないよう新体制を築き、コロニーという閉鎖された空間で世代交代しながら、いつか自然に回帰できることを夢見続けていた。 |
人類は自らの手で、母なる星を死の惑星に変えてしまう。 |
鯨座T(タウ)星系第3惑星「エラン」 地球に酷似したこの惑星は、人類に残されたただ一つの希望となった。 |
それから、150年。 そこでは、生きていく上で必要なもの全てが人工的に生産され、中央コンピューターで管理されていた。閉鎖された空間、移民の子孫だけで構成された人間関係。そして、遺伝子の問題から発生した出生率の低下・・・・・・。全てが人類滅亡への不安材料となり、人々の自然回帰の欲望がはちきれんばかりとなったその時、移住可能と思われる未踏の惑星「エラン」は発見された。 |
そして、その惑星「エラン」への人類移住計画、「エランプロジェクト」が発足する。周到な調査の後、ようやく移住の第一歩として有人探査隊を派遣する事が決定し、探査に適していると思われる数人が選び出された。 | ||
「プロジェクト・エラン」 その目的は、人類の大規模な移住の為に、惑星エラン野軌道上に跳躍ワームホール「ゲート」を設置すること。 |
「エラン・シップ」 遥か遠いエランにたどり着くために新航法が組み込まれた宇宙船の建造が開始された。 | |
その中での最有力候補、それが主人公である。「エラン」に到着するための、超高速移動に耐えられる宇宙船「エラン・シップ」の定員は2名。その適格者の選抜と、探査、移住に必要な知識と技術を養うため、候補者たちは研究都市「アルファ」に集められた。 |
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